有料ディレクトリもダメ、相互リンクもダメ、じゃあどうするの?っていう話
前回の記事「iディレクトリのパートナーサイトからのリンクがすべてnofollowになった」という話が地味にバズっています。
twitterでのレスやはてなブックマークでのコメントを見ると、「当然の結果だ」とか「iディレクトリの対応はこれで間違っていない」と肯定的に見る方が多いようです。
ブラックハットSEOやスパムSEOでご飯を食べてきたブラックSEO業者はともかくとして、一般のウェブサイトのオーナーや、ホワイトハットなSEOを行うSEO業者からすると、「お金を払うだけで上位表示される」という状況が改善されるのは確かにグッドニュースでしょう。
でも、じゃあ今後のSEOはどうしたら良いの?っていう部分をもう少し考えてみましょう。
被リンク構築メインのSEOはもうやめよう
ここ最近は質の低い被リンクやSEO目的の被リンクが評価されない動きが非常に目立ってきていますね。
被リンクの質を重要視する「ペンギンアップデート」の話題はSEOを考えるひとならだれでも知ってるとは思いますが、これによりyomi-searchなどの中小ディレクトリサイトからの質の低いリンクが無効化(ペナルティ対象)になりました。
ディレクトリ量産型のDmozも評価を下げられました。
また、ここ数日のトピックとして、「googleが相互リンクをスパムと断定」する動きも話題になりました。
ここに来ての有料ディレクトリのスパム扱いのニュース。
もちろん、「有用なサイトだからリンクしたい」という共有の意味でリンクの価値は残るにせよ、SEO目的でのリンクビルディングは終焉を迎えようとしています。
被リンクの過多でコンテンツの有用性を判断できないとgoogleは気づいた
そもそも被リンクがSEOで重要視されているのは「有用な情報にはリンクが集まるはずだ」という基本的な考え方が根底にあったからで、「有用な情報→リンクが多い」という不可逆な論理なはずが、「リンクが多い→有用な情報」という論理にすり替わってしまったことにあります。
結局リンクが多いかどうかではなく、そのコンテンツが有用かどうか、その原点に戻って評価し直そうというgoogleの動きはまさに理にかなっており、世の中のウェブマスターが被リンクにとらわれすぎてしまっていたのです。
これからはコンテンツSEO?でも具体的になにしたらいいの?
「有用なコンテンツを作りましょう」「SEOに近道はありません」「これからはコンテンツSEOです」
よく言われる言葉です。でも、具体的に何をしたらいいのか、誰も語ろうとはしません。
それには2つの理由が有ります。
1つ目は、そもそもSEO業者すら何をしていいのかわかっていないからです。これまで大量生産したブログからのスパムリンクやら怪しい手法でのSEOしかやって来なかったSEO業者にとっては、本当にどうしていいのかわからないのです。コンテンツを重視しないといけない、という表面的な部分はわかっていても、何をすればいいのかわかっていないのです。
2つ目の理由は、「本当に有用なコンテンツを作れる人にとってはその手法は飯のタネであって、公開することができない」からです。これは本当に優秀なWEB制作会社やコンサルタントが当てはまるのですが、そのノウハウだけで数百万〜時には数千万の費用をとっているので、そんな飯のタネを公開できるわけがない、というパターンです。
本来はその中間層が自身の備忘録と情報共有・ディスカッションを兼ねてブログで公開するべき論題ではあるのですが、世の中でほとんど誰もわかっていません。google自身ですらわかっていません。
検索エンジンのアルゴリズムや判断基準がコロコロ変わるのはgoogle自身でもどう判定すればいいのかわかっていないからです。
これはみんなで模索していかなければいけない問題ですが、1つだけ言えることが有ります。
結局は人と人のつながり。人脈構築こそが命。
WEBが普及する以前のビジネスはすべて人と人のつながりで成り立っていました。飛び込み営業やら詐欺まがいの営業行為はあるにせよ、基本的には「お得意様との長いつながり」や「お客様からのご紹介」で人を介してビジネスは存在しています。
WEBになるとなぜかみんなそれを忘れてしまい、「自動化ツールで簡単になんとかならないか」とか「twitterのフォロワー◯万人!」とか、人間の存在を忘れてしまいます。テクニックや手法にだけ注目してしまっています。
そもそも被リンクが評価されていたのは、「有用なコンテンツは人にも共有したい」と思うから被リンクが増える、という前提があったからなわけで、これもやっぱり人なんですね。
「自分の役にたつ情報だった」「この情報はみんなに伝てあげたい」そう思ってもらえるようなコンテンツの構築が最優先。それをどう拡散しやすくするか、というテクニックはその次に考える事ではないか、と思います。
あなたのその記事は、誰かに伝えたくなる記事ですか?もう一度そこを考えてみてください。
そうすれば、勝手にtwitterやfacebookで拡散され、バズる記事が書けるようになるんじゃないでしょうか??
コンテンツSEOの一つの答え
ウェブライダーの松尾さんのスライドがひとつの考え方として参考になりますので、ご紹介しておきます。